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  • 組織の在り方を歴史に学ぶ(後篇)
  • 組織の在り方を歴史に学ぶ(後篇)

    前篇では、古代欧州の統治方法に見るリーダーシップのあり方を考察いたしました。
    最後の方は日本の民主主義の真実は何かという話になり、少しテーマと逸れてしまい、すみません。
     
    ここで、もっと身近な組織でのリーダーの資質を考察してみたいと思います
     
    民間企業において、本来の存在意義から見る組織のあり方は、世の中のために役立つ商品、サービスを提供し、お客様に喜んでいただき、そのご褒美として、収益を得る。そしてその原資を元に、さらに商品・サービスを充実させ、顧客、地域社会に貢献していく。その繰り返しにより、地域社会への価値提供が図れ、なくてはならない会社と認められることで、企業として継続していく。そこにブランドが生まれ、雇用の創出が生まれる。それが企業の存在意義であると考えています。
     
    また、公的な組織においても、その本質は変わりません。その原資が民間の血税であるということで、収益が第一義の目的ではなく、地域社会、市民への貢献が第一義であるということです。
     
    言い換えると、継続のために必要な資金の出所が異なるだけで、存在意義は変わりません。
     
    とすれば、民間企業も公的な組織も目指すものは同じであり、その意義をそれぞれの長であるリーダーはしっかりと認識しなければなりません。
     
    目先の利益、数字だけを追い求めてはなりません。本来の存在意義から外れた行動を社員や国民に求めると、必ず組織は統率が取れなくなり、社員等のモチベーションは下がり、リーダーが頑張ろうとすればするほど、業績は下がっていくのです。
     
    やはりどの組織のリーダーも、第一義の目的に沿った、あるべき姿を見失うことなく、どのような圧力がかかろうとも、社員等を守り抜き、目的遂行をする覚悟が必要です。
     
    家族経営が最小の組織とすると、そこにはまさに真実があります。
    周りのご近所の皆さんに喜んでいただく商品・サービスを提供し、工夫を凝らし、もっと喜んで頂こうという気持ちだけで商売を続けて、地域の皆様になくてはならないお店となることで、何代もの継続をはたしていく。そして老舗となる事が出来るのでしょう。それは歴史が物語っています。
     
    そんなリーダーで溢れる社会になっていただきたいと切に願うばかりです。
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    この記事を書いた人
    京都100年企業
    林 勇作

    1965年8月28日生まれ
    大阪市出身

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