「“孫の孫の代”まで、この会社を残したい・・・」
そう願っている経営者は多いのに、現実には10 年で 50%、30 年で 90%以上の会社が、市場から姿を消していると言われます。「ビジネスが軌道に乗らなかった」「商売が時流に合わなくなった」「後継者が育たなかった」・・・など、様々な原因が挙げられます。
しかし、一言でまとめれば、
「変えるべきもの(こと)と変えてはいけないもの(こと)」
を過ってしまった結果と言えるでしょう。
とすれば、“永続企業”となるために、いったい「何を変えるべきで、何を変えてはいけないのか?」を考える必要があります。
“考える”と書きましたが、実際に 100 年以上続いている会社に“聴いてみる”のが一番です。
日本には200 年以上続いている会社が約 3,000 社あります。これはダントツ世界一の数字であり、2 位のドイツの800 社と比べても、驚異的な数字だと言えます。その“永続企業”の多くが、ニッポンの都“京都”に集まっています。
ひろせ総研が主催「京都100年企業研究会」で南禅寺の瓢亭に行った。
瓢亭は創業400年続いている老舗の料亭だ。
~中略~
「自分はリレーランナーに過ぎない。1人のリレーランナーとして先代が築きあげてきたものを
いい形で 次のランナーにバトンを渡すのが自分の役割だ。」
「伝統として残すものと改革するものがある。でも改革しすぎてこれは瓢亭じゃないと言われ
るのは、まずい。
食文化の変化に対応しながら瓢亭としてできる改革を行なう。」
高橋社長は、経営者というより、まさに料理人だ。日本の食文化を伝える料亭の料理人とし
て、京都を代表するお店にまで育てられた誇りを感じさせてもらえるすばらしい話だった。
★ ISOZUMI NOTE2009 年 11 月 22 日号より
1965年8月28日生まれ
大阪市出身
今後の日本の中小企業の手本となる魅力ある強い企業体の創出に最大限の力を注ぎます。会員様と共に永続的な成長と発展を図り、会員様と共に幸せな人生を実現します。