わたくしは、現在年齢42歳の男性で、医療の専門職に就いています。
西暦2017年に京都に、所属する施設のスタッフで遊びに行きました。
目的は、お茶屋さんを体験することでしたので、一見さんお断りの料亭に行きました。
施設の長と、同僚スタッフで4人で行ったのですが、まず驚いたのが、たびたび行ったことのある観光スポットの裏にそのお店があったことです。
看板も非常に小さく、一見すると単なる民家にしかみえません。
一度行っただけでは道に迷ってしまいそうなくらいの落ち着いた料亭でした。
のれんをくぐると、土間があり、そこで靴を脱いで入るのですが、ここもまた普通のおうちのようなたたずまいでした。
女将さんにつれられて、奥に通していただくと、14帖くらいの床のついた客間のような部屋に案内されました。
そこのテーブルに順に着席すると、まもなく舞子さんが現れました。
驚いたことに、お客一人につき、一人の舞子さんがついてくれました。
こういったお店は初めてだったので、なにを話したらいいのかドキドキでしたが、そこはプロ、きちんと話を誘導してくれるので問題ありませんでした。
ところで、同じような業種のお店にキャバクラがありますが、全然違いましたね。
まず全体的にとても落ち着いています。
きゃぴきゃぴした雰囲気がありません。
話し方もゆっくりしていますし、相手のペースをきちんと読んでいます。
しっかりこの点、教育されているのでしょうね。
そして、しばらくすると先輩芸者さんの踊りが始まり、ゲームの開始です。
テレビでみたことのあるような、あの遊びです。
現代的な遊びではないので、正直退屈ですが、他ではなかなか出来ない体験ですので、いい思い出でした。
料理については、すべて仕出し料理ということで、そこで料理しているのではないそうです。
おトイレは、奥にあるのですが、手洗いのあとのタオルが、すべて使い捨て?の手ぬぐいになっていたところが和風を感じさせてくれました。
ただ、困った点を上げるとすれば、ひたすらお酒をついでくれるのです、舞子さんのことです。
おかげで、ビールから日本酒までとてもたくさん浴びるように飲むハメになりました。
それはそれでいいのですが、いいのはあくまでもその場かぎり。
翌日は二日酔いで苦しむことになりましたが、これは翌日の話。
舞子さんたちとの遊びが終わったら、次はさらに奥の間にあるカラオケコーナーで、ひとしきりカラオケ大会でした。
カラオケコーナーがあることに軽い驚きを覚えたのですが、これくらいないとだめなんでしょうね、きっと。
終わった後は、女将さんと名刺交換をして、しっかり名前を覚えていただきました。
なお、名刺を忘れてきても大丈夫なんだそうです。
電話で予約する時、前回の時の話をいくつかすれば、それで確認がとれるということでした。
何年前までさかのぼることが出来るのかとても疑問ですが、そんなことを聞くのは野暮というもの。
数年に一度は来店していれば、そんな心配はしなくてもいいのでしょう。
そして、お金については、その場では請求されませんでした。
一見さんお断りの意味がそれでわかりました。
あくまでも信用の上に成り立っている商売なんですね。
紹介してもらった施設の長のもとに、しばらくしてから請求書が届きました。
たった2時間でしたが、それなりに高価な請求書でした。
それを高いとみるかやすいとみるかは、人それぞれ。
なかなか日常では体験できないことをしっかり体験できた勉強代と思えば、やすいんじゃないでしょうか。
さて、次はいつ行くことが出来ることやら・・・。
もちろん、いつでも行けるようになったわけですが、しょっちゅう行くには、財布の中が不安ですからね。