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    日本の「本物」の伝統工芸品には、1つ1つに「本物」を使う意味があります。

    たとえばお寺の和ろうそくを、洋ろうそくにした場合、数年間はすすが付きませんが20年以上たつと、大事な掛け軸や障壁画が油分を含んだすすがこびり付いてしまいます。

    これに対し、和ろうそくは1年に1度すす払いをしなければいけませんが、掛け軸や障壁画に一切損傷はありません。和ろうそくには、伝統を大事に守る仕掛けが施されているのです。本物を使う意味、それを残していかなければいけないと考えています。

    また近年は、和ろうそくの原料であるハゼの実が少なくなってきました。そこでハゼの実に変わる天然素材を開発し、徐々に移行していくことを進めています。
    また製造の仕方も型を使い、効率化を図っています。

    老舗の当主が店に立つと、お客さまへ商品などの説明は完璧にできます。しかし、それゆえに、お客さまからの意見を聞くことは、ほとんどありません。
    そこで、新卒の若い従業員を店長にし、お客さまと同じ目線で商品のことが話せる環境をつくりました。そうするとお客さまのニーズがどんどん入ってくるようになり、新企画の商品も生まれるようになりました。若い店長に任せることで伝統工芸品が身近になり、違った年齢層のファンが増えたと思います。

    日本の伝統工芸品は、海外の安い製品に押され、現在、存続の危機にあります。伝統工芸品を制作する企業は老舗の中小企業が多く、また存続の危機に瀕している企業も多いです。
    そのため、「おつかいもの本舗」を2店舗出店し、当社の商品だけでなく、それらの企業の商品を委託で置き、販売をしています。(現在2店舗閉店、本店近くで営業中) 京都駅付近や寺町三条付近の観光客の多い地域に店を構えたのも、お客さまに「来て見て触って感じて本物を購入してほしい」という思いからの行動です。
    本物を知れば、きっとお客さまはその良さに気づいてくださると信じています。

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    この記事を書いた人
    京都100年企業
    林 勇作

    1965年8月28日生まれ
    大阪市出身

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