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    雲楽窯は清水焼の窯元の中でも釉薬に特徴があり、上品な質感で知られています。

    現在の雲楽窯の3代目当主はわずかに青みがかった地色となる独自の釉薬、青マットを開発しました。国内の陶磁器製造業ではじめて電気窯を導入するなど、伝統の世界にあって進取の気風に富んだ窯元でもあります。

    清水焼とは

    清水焼は元々京都の茶道の方から発展してきた陶器です。
    400年前に茶道が流行っていた頃、茶人や公家さんから愛されて発展し、専門の職人が育った時代背景があります。   
    このように清水焼は庶民文化から発展した文化とは違い、高貴な人のための道具、装飾品、抹茶茶碗、花瓶などのたしなみのために作られました。

    雲楽窯の特徴とは

    雲楽窯の窯元は先先代が長い間修行の末見つけた釉薬の研究から始まっていて、だれも真似できない独自の調合により、独特な色合いを出しています。特に3代目の青マットは有名ですが、家族にしか教えない企業秘密にしています。

    また、特許を取らないのは、調合を伝える必要があったことと、教えることで教えられた人にとってこれ以上の発展に繋がらないという理由からだと言っています。やはり、続けるためには創造が必要であること、だれかの真似では続かないことから門外秘密にしているそうです。

    作品に深みがでるのは、長く腰を据えて続けることだと言います。しかし、最近は学びに来て5年も経たないうちに京都を離れる職人がいることはとても残念なことだと言います。

    プロとアマの差

    プロとは伝統工芸の学校を最低2年は学んで、プロのもとで下働きを5年してやっと1人前として機能的で綺麗で使い易い商品を作ることができる人のことだと言います。

    継続するために必要なこととは

    20年後には時代の流れによって清水焼が消えると言われても仕方ないですが、しかし誰かが受け継いでくれることに期待しています。
    続けるための工夫は特になく、自分たちが作った技術を守りながら、大きな時代の流れに寄り添うことが大事だと言います。

    オイルショックの時の厳しい時代でも将来を見据えて自宅兼店舗を建て直したり、窯を電気窯に変えました。
    周りから反対されましたが、時代の変化に対応した結果が今に繋がっています。

    現在は増え続けている外国人観光客向けの宣伝はしてしません。しかし買ってくれたお客様からその良さについてyou tubeやインターネットなどの口コミしていただき、それが宣伝になり、海外でも多くの方が注目してくれているそうです。

    焼き物の世界は男社会で、力を使う仕事ということで女性が活躍する場は、限られた工程で、絵付けの部門だそうです。当主の娘さんは13歳から家業を手伝っていますが、女性という理由でまだ釉薬の調合については教えてもらっていません。それは活躍できる場が限られてしまうからだそうです。

    創業当初は釉薬だけで勝負するつもりだったのが、消費者に伝わり難い点もありマットな柔らかい質感と白をベースにした綺麗な日本画を描いた方が売れるため、今の形になったと伝えています。お客様の意見を取り入れることが時代によって変えてきた点であると言います。

    また、他社との違いといえば、家内事業ではなく第三者を雇っている点と独自の釉薬を開発したことで研究所を兼ねている点です。
    もう一つの特徴は、すべての工程をこなせる技術があるのにあえて作家と名乗らずに、一般向けの作品を作っている点です。

    それは、一般の方にもお道具を気軽に使ってもらえるようにするためです。しかし、問屋に下ろす大量生産は行わず、すべての工程を手作りで少量多品種生産を行っているところが職人気質であると言えます。

    現在抱えている問題は伝統産業自体が衰退していく中で、今の職人がいつまで持つかです。特に分業が基本の京都では、特別な技法を持った職人がいなくなることで、その伝統工芸品全体が無くなってしまうという辛い現実もあります。だからこそ、すべての工程を自分たちの工房でできることは大きな強みになると考えられます。

     

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    この記事を書いた人
    京都100年企業
    林 勇作

    1965年8月28日生まれ
    大阪市出身

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